防犯性の高い玄関ドア・ガラスの選び方と対策リフォーム
2025.01.29投稿

防犯性の高い玄関ドア・ガラスの選び方と対策リフォーム

玄関ドアにガラスを取り入れることで、採光やデザイン性が向上します。しかし、ガラス部分は侵入のリスクが高いため、防犯対策をしっかりと施すことが重要です。適切な防犯ガラスの選び方や補助対策を行うことで、安心・安全な玄関を実現できます。本記事では、防犯性を高めるためのガラスの種類やリフォーム方法、さらに強化するポイントについて詳しく解説します。
防犯性能の高い玄関ドアのガラスの種類と特徴
強化ガラスの採用
強化ガラスは通常のガラスよりも約5倍の強度を持ち、割れにくいのが特徴です。
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耐衝撃性が高く、ハンマーなどの衝撃にも耐えられる
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万が一割れても、破片が細かくなり安全性が高い
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デザイン性を損なわずに防犯性を向上できる
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紫外線カット効果があり、室内の家具の日焼け防止にも貢献
でんじろう先生が強化ガラスの実験をしています。
合わせガラスの活用
合わせガラスは2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟んだ構造になっています。
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ガラスが割れてもフィルムが残るため、簡単には貫通しない
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空き巣の侵入時間を遅らせることで防犯効果を高める
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防音性や断熱性も向上し、快適な住環境を実現
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強化フィルムの種類によって防弾仕様のものも選択可能
防犯フィルムの活用
既存のガラスドアにも防犯フィルムを貼ることで、防犯性能を向上させることができます。
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厚みのあるフィルムを選ぶことで、衝撃に強いガラスに変えられる
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ガラスが割れても飛散を防ぎ、侵入しにくくする
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比較的安価に防犯対策を強化できる
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目隠し効果があり、外部からの視線を遮ることも可能
防犯性を高める玄関ドアの構造と工夫
ガラスの配置を工夫する
ガラスの配置が玄関ドアの防犯性に大きな影響を与えます。

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鍵の近くにガラスがあると、割られてサムターン回しによる開錠のリスクが高まる
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ガラス部分が小さいデザインを選び、不正侵入の難易度を上げる
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格子や装飾を加え、ガラスを割っても侵入が困難な構造にする
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玄関側のガラスの高さを調整し、不審者の手が届かない位置に設置する
サムターン回し対策を行う
サムターン回しとは、玄関の鍵(サムターン)を外部から操作し、不正に解錠する手口です。
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サムターンカバーを設置し、外からの操作を防ぐ
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脱着式サムターンを採用し、使用しないときは取り外す

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電子錠を導入し、物理的なサムターンをなくす
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回転防止サムターンを採用し、ドライバーや工具での解錠を防ぐ

格子やガードを設置する
ガラス部分が大きな玄関ドアには、格子や防犯バーを取り付けることで防犯性能を向上できます。

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金属製の格子を取り付けることで、ガラスを割られても侵入を防ぐ
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デザイン性を考慮しつつ、視線を遮る工夫をする
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防犯ガードを組み合わせることでさらに強固な防犯対策が可能
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アルミ格子やステンレス製の格子を選ぶことで、錆びにくく長期間の使用が可能
防犯対策取扱いメーカー
メーカー名 | 特徴 | 公式サイト |
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YKK AP | 「ヴェナート D30」シリーズでは、便利で快適、防犯にも配慮した電気錠「スマートコントロールキー」を標準採用しています。 | YKK AP 公式サイト |
LIXIL | 「ジエスタ2」シリーズでは、顔認証システムを新たに導入し、利便性とセキュリティを強化しています。 | LIXIL 公式サイト |
三協アルミ | リフォーム用玄関ドア「ノバリス」は、ハウスメーカーのリフォーム部門での採用率が高く、品質・性能に定評があります。 | 三協アルミ 公式サイト |
美和ロック | 世界約50カ国で愛用されている鍵メーカーで、防犯対策に優れた鍵・錠前を提供しています。 | 美和ロック 公式サイト |
各メーカーの公式サイトでは、詳細な製品情報やカタログが閲覧できます。防犯性能やデザイン、価格帯などを比較検討し、ご自宅に最適な玄関ドアを選択してください。
玄関ドアの防犯対策をさらに強化する方法
センサーライトの設置
玄関周りを明るく保つことで、不審者の接近を防ぐことができます。
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人感センサー付きのライトを導入し、不審者の侵入を防止
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夜間でも十分な明るさを確保し、防犯効果を高める
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ソーラー式センサーライトを導入し、電源不要で設置が可能
防犯カメラの活用
監視カメラの設置は、防犯対策として非常に効果的です。
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録画機能付きの防犯カメラを設置し、玄関周りの安全を確保
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スマートフォンと連携できるタイプを導入し、遠隔監視を可能にする
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ダミーカメラと組み合わせることで、さらなる抑止力を発揮
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クラウド録画機能を搭載し、映像の紛失リスクを軽減
スマートロックの導入
従来の鍵に加えて、スマートロックを導入することで防犯性を向上できます。
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指紋認証や暗証番号式のロックを採用し、鍵のピッキングを防ぐ
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遠隔操作が可能なモデルを選ぶことで、外出先からの施錠・解錠ができる
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履歴管理機能付きのスマートロックを選び、誰がいつ開閉したかを確認できる
まとめ
玄関ドアのガラス部分は、適切な防犯対策を施すことで安全性を向上させることができます。
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強化ガラスや合わせガラスを使用し、防犯性能を強化する
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防犯フィルムや格子を活用し、侵入リスクを低減する
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サムターン回し対策や防犯カメラ、センサーライトを組み合わせる
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スマートロックを導入し、最新の防犯技術を活用する
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セキュリティ会社と連携し、万全な防犯システムを構築する
防犯性の高い玄関ドアを選び、適切な対策を講じることで、安心して暮らせる住まいを実現しましょう。