屋根リフォームにおけるガルバリウム鋼板の費用と相場を徹底解説!
2025.02.05投稿

屋根リフォームにおけるガルバリウム鋼板の費用と相場を徹底解説!
屋根のリフォームを検討する際、多くの人が選択肢に入れるのがガルバリウム鋼板です。ガルバリウム鋼板は、軽量で耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れた屋根材として人気があります。本記事では、ガルバリウム鋼板を使用した屋根リフォームの費用相場や施工のポイントについて詳しく解説します。
ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板の特徴
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耐久性が高い:従来のトタン屋根よりも約3~6倍の耐久性がある。
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軽量で建物への負担が少ない:日本瓦の約1/10の重さ。
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耐食性に優れる:アルミニウム・亜鉛・シリコンを含む特殊コーティングでサビに強い。
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デザイン性が高い:シンプルなデザインでモダンな住宅にも適している。
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メンテナンスがしやすい:塗装やコーティングの耐久性が高く、頻繁なメンテナンスが不要。
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リサイクル性が高い:環境負荷が少なく、エコな屋根材としても注目されている。
デメリット
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断熱性が低い:単体では断熱性が低いため、断熱材を組み合わせる必要がある。
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防音性が低い:雨音が響きやすいため、遮音対策が必要。
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施工技術が必要:正しく施工しないと、雨漏りのリスクが高まる。
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金属独特の熱膨張:寒暖差による伸縮があるため、施工時の適切な処理が求められる。
ガルバリウム鋼板を使った屋根リフォームの種類と費用相場
屋根カバー工法
特徴:
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既存の屋根の上にガルバリウム鋼板を重ねる工法。
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既存の屋根を撤去する必要がなく、工期が短い。
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廃材処理が少なく、コストを抑えられる。
費用相場:
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1㎡あたり:5,000円~8,000円
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30坪の住宅:80万円~150万円
屋根葺き替え工法
特徴:
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既存の屋根を撤去し、新しいガルバリウム鋼板に葺き替える工法。
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下地の補修が可能で、耐久性が向上する。
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カバー工法よりも費用がかかるが、長寿命化につながる。
費用相場:
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1㎡あたり:7,000円~12,000円
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30坪の住宅:120万円~250万円
ガルバリウム鋼板の種類と価格の違い
スタンダードタイプ
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価格相場:5,000円~7,000円/㎡
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耐久性:20~30年
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用途:コストを抑えたい人向け
遮熱・断熱ガルバリウム鋼板
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価格相場:7,000円~10,000円/㎡
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耐久性:30年以上
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用途:暑さや寒さ対策を重視する人向け
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高耐久・高防錆ガルバリウム鋼板
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価格相場:8,000円~12,000円/㎡
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耐久性:40年以上
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用途:沿岸部や豪雪地帯など過酷な環境に適したもの
ガルバリウム鋼板葺きの屋根葺き方の種類
1. 縦ハゼ葺き

特徴:
- 長尺のガルバリウム鋼板を使用し、縦方向に連続して葺く方法。
- ハゼ(継ぎ目)を立ち上げることで雨水の侵入を防ぐ構造。
- 防水性・耐久性が高く、緩い勾配の屋根にも適用可能。
- 金属屋根として一般的で、工場や倉庫などの大型建築物でも多用される。
メリット:
- 継ぎ目が少なく、雨漏りのリスクが低い。
- 長尺の材料を使用するため、施工がスピーディー。
- 耐久性が高く、メンテナンス頻度が少ない。
デメリット:
- 施工コストが比較的高め。
- 見た目がシンプルで、デザイン性を求める住宅には向かない。
2. 横葺き

特徴:
- 横方向に鋼板を重ねて葺く方法で、見た目がスレート屋根や瓦屋根に近い。
- 縦ハゼ葺きよりも意匠性が高く、住宅向けに人気。
- 横方向のジョイント部分で雨仕舞(あまじまい)がされている。
メリット:
- デザイン性が高く、住宅の外観に合わせやすい。
- 施工が比較的簡単で、リフォーム向き。
- 軽量で建物への負担が少ない。
デメリット:
- 継ぎ目が多いため、防水性は縦ハゼ葺きに劣る。
- 勾配が緩い屋根には向かない(3寸以上必要)。
3. 立平葺き

特徴:
- 縦方向に長尺のガルバリウム鋼板を固定し、シンプルな仕上がりにする工法。
- 工場や倉庫だけでなく、一般住宅の屋根にも使用される。
- ハゼ締めやビス止めの方法があり、耐風性に優れる。
メリット:
- 継ぎ目が少なく、雨漏りしにくい。
- 施工が早く、コストを抑えやすい。
- 強風に強く、台風などの自然災害にも対応しやすい。
デメリット:
- 単純なデザインのため、意匠性を求める建物には不向き。
- 金属特有の雨音が響きやすい。
4. 瓦棒葺き

特徴:
- 金属屋根の中で、瓦のような見た目を再現した葺き方。
- 屋根の上に「瓦棒」と呼ばれる下地材を設け、その上にガルバリウム鋼板を取り付ける構造。
- 伝統的な日本家屋にも適しており、リフォームにも採用される。
メリット:
- 伝統的な建築物にも馴染みやすい。
- 雪止めが設置しやすく、寒冷地にも適用可能。
- 屋根裏の換気がしやすく、湿気対策に有効。
デメリット:
- 施工に手間がかかり、費用が高くなりがち。
- 経年劣化で瓦棒部分が腐食しやすい。
5. 波板ガルバリウム

特徴:
- 波状に成形されたガルバリウム鋼板を重ねて葺く工法。
- カーポートや物置、倉庫などに多く使われる。
- 簡易的な屋根として、安価で施工が可能。
メリット:
- 施工が簡単でコストが安い。
- 軽量で取り扱いやすい。
- 透光性のあるポリカーボネート製波板と組み合わせることで、採光性を確保できる。
デメリット:
- 住宅の屋根には不向きで、主に倉庫や車庫向け。
- 強風や積雪に弱い。
- 見た目がシンプルすぎるため、デザイン性に欠ける。
まとめ
葺き方 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
縦ハゼ葺き | 縦方向に長尺の鋼板を固定する工法 | 高耐久・防水性が高い | 施工コストが高め |
横葺き | 横方向に鋼板を重ねるデザイン性の高い工法 | 住宅向けで美観に優れる | 継ぎ目が多く防水性はやや劣る |
立平葺き | 縦方向にシンプルな仕上がりで固定 | 施工が簡単で強風に強い | デザイン性が乏しい |
瓦棒葺き | 瓦のような見た目を再現した工法 | 雪止めが設置しやすい | 施工費が高く、経年劣化しやすい |
波板ガルバリウム | 波状の鋼板を使用し、主に倉庫や物置向け | 施工が簡単で安価 | 強風・積雪に弱く住宅には不向き |
各葺き方にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、屋根の条件や目的に合わせて選ぶことが重要です。
費用を抑えるためのポイント
相見積もりを取る
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3~5社程度の業者から見積もりを取得することで、適正価格を把握できる。
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同じ仕様でも業者によって大きく価格が異なるため、複数の提案を比較することが重要。
施工時期を選ぶ
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春や秋はリフォーム業界の繁忙期。閑散期(冬・夏)を狙うと、値引き交渉がしやすい。
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気候が安定している時期に施工すると、工期が短く済むため、トータルコストが抑えられる。
屋根カバー工法を選ぶ
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既存の屋根を撤去しないカバー工法なら、解体費用を節約できる。
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廃材処理費用も削減できるため、全体のコストが抑えられる。
自治体の補助金を活用する
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省エネ改修や耐震リフォームに対する補助金制度がある場合があるので、自治体に問い合わせる。
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国や自治体の最新の助成金情報をチェックする。
施工業者の選び方
信頼できる業者を見極めるポイント
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施工実績が豊富かどうか
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保証がしっかりしているか(5年以上の保証があるか)
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見積もりが詳細で、費用の内訳が明確か
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口コミや評判が良いか
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地元での実績があるか(アフターサービスを受けやすい)
注意点
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極端に安すぎる見積もりに注意
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施工実績の確認をする
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アフターサポートの有無を確認する
まとめ
ガルバリウム鋼板を使った屋根リフォームは、軽量かつ耐久性が高いことから、多くの住宅で採用されています。リフォームの方法としては、コストを抑えやすいカバー工法と、長寿命化につながる葺き替え工法があります。費用相場は施工方法や屋根材の種類によって異なりますが、30坪の住宅で80万円~250万円程度が目安です。
また、リフォーム費用を抑えるには、相見積もりを取ることや補助金を活用することが有効です。施工業者選びも慎重に行い、実績や保証内容をしっかり確認することで、安心してリフォームを進められます。
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